今週のお題「2010夏の課題図書」

砂漠 (新潮文庫)

砂漠 (新潮文庫)

東北の大学生の青春物語。
伊坂幸太郎の軽快な語り口と際立つキャラ設定が非常によい。
所々登場する麻雀の場面は、ルールを知らない人はあまり面白さが伝わらないかもしれない。
でも学生生活の熱さはあの4年間を過ごした人であれば誰でも昨日のことのように思い出すに違いない。
少し醒めた目で「こだわりの男」西嶋君を見ている主人公が◎。
夏に読むべきでしょう。



僕もあの4年間を思い出してみた。
・大学1年生
−(最初だけ)わりとまじめに講義受けてた。
−バンドサークルに入った。10万円以上するシンセサイザーを定期預金を切り崩して買った。
−人生初めてのバイトを始めた(学生寮近くのセ○ンイ○ブン)
−たばこ始めた。
−免許合宿に行って自動車免許を取った。一生の友人に出会った。
−原付を買って友達と東北地方を旅行した。
エレキギターを友達から3万円で買って始めた。特訓の日々。
−交通誘導のバイトを始めた。
−家庭教師のバイトを始めた。教え子は現役で都内の私立大学に受かった。うれしかった。


・大学2年生
−サークルの部長になった。
−居酒屋でバイトを始めた。
−大学に入って初めての彼女ができた。
−結構真面目に勉強を始めた。

・大学3年生
−彼女と別れた。新しい彼女ができた。2か月で別れた。
−勉強まったくせず。代返を頼む日々。
−塾講師のバイトを始めた。
−バンド活動に完全にはまる。
−原付盗まれた。
−3週間入院した。
−寮を出て1人暮らしを始めた。

・大学4年生
−入部してきた新入生と付き合い始めた。
−学園祭では毎回10バンド近くで50〜60曲演奏するようになった。
−オリジナル曲をガシガシ作るようになった。
−盗まれた原付が出てきた。
−卒論で教授にボコボコにされる。


就職活動はせず大学院に進んだんだけど、あの4年間はだらだらしていた時間も含めて充実していた。
でも僕は「あの時のオアシスに戻りたい」なんて言わない。今を精一杯生きるから。