伊坂幸太郎特集

年が明けてしばらくしてから伊坂幸太郎をむさぼるように読んできました。

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

まずはグラスホッパー
バッタの話ではありませんが、各所にちらばる書評とは異なり、個人的には楽しんで
読みました。
本筋とは異なりますが、2人兄弟の下の子がひそひそ声で話すところなど、相変わらず
きゅんと来る人物描写がありました。

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデン・スランバー。
章立ての伏線と、最終的にその伏線が回収されていく度に毎度はっとさせられました。
読み終わった後、20年後の章を再度読んだのは言うまでもありません。
砂漠もそうですが、作者の仙台と大学生活への愛を感じます。
樋口さんのような愛らしい性格のコは本当に魅力的です。

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュ・ライフは、ゴールデン・スランバーを読んだ後だったこともあり、
少し印象は薄いですが、僕の好きな群像劇でした。
「Crush」や「運命じゃない人」を少しだけ思い出しました。

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回すは、何といっても響野のキャラが抜群によいです。
意味不明だけどテンポのよい会話が物騒な銀行強盗と言う犯罪を明るく、
楽しいイベントに変えてしまいます。

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカーはドキっと来る展開が最後に待ってましたね。
原崎、ペットショップの店主の麗子さん、琴美ちゃん、ドルジと魅力的な
登場人物を主人公の地味さが引き立てています。

フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュ・ストーリーはさっき読み終わりました。
べただけど、僕は最後の「ポテチ」が一番好きです。
今村は砂漠の西島みたいです。


というわけで伊坂幸太郎氏には結構楽しませてもらいました。
若干満腹感はありますが、GWに入ってからDVDで映画も見ました。

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]

ゴールデンスランバー [DVD]

ゴールデンスランバー [DVD]

どちらもよかったですが、やはり原作の素晴らしさにうなるばかりです。