運命の人

会社の上司から借りて読みました。
いや、特に読む気はなかったのですがね。


運命の人(一) (文春文庫)

運命の人(一) (文春文庫)

運命の人(二) (文春文庫)

運命の人(二) (文春文庫)

運命の人(三) (文春文庫)

運命の人(三) (文春文庫)

運命の人(四) (文春文庫)

運命の人(四) (文春文庫)

毎朝新聞の気鋭の新聞記者である主人公が、外務次官付の女性事務官を通じて沖縄返還時のアメリカの賠償金を
日本が肩代わりするという国家機密情報を手に入れる。
その情報が表に出なくなりそうになる状況に対する義憤から、野党議員に国会における追及の材料とすることで、
日の目を見せようという魂胆から情報を提供するが、そのことが秘密漏洩と情報の不正取得につながり、逮捕・起訴される。
元になった女性事務官は解雇され、記者は「知る権利」を掲げて全面的に争うが、裁判のテーマは男女のスキャンダルへと
すり替えられ・・・。


元になっている実話は、1972年に起きた西山事件だそうです。
国家権力にたてつくとここまで完膚なきまでにたたきつぶされるのですね。
大筋は実話通りのようですが、僕が生まれる前に起きた事件ということもあり、まったく知りませんでした。
こういった事件は闇に葬られてしまうのでしょうか。

個人的には、裁判が進んでいく中ではドキドキしましたが、4巻の沖縄における描写の必要性がよくわからなかったです。(もちろん
沖縄で大変なことがあったことと、今も米軍基地があることによる苦労が多いことは知っていますが物語の整合性としてね)
どうも消化不良感が残りました。


それにしても、現実でもそうだったみたいですが、週刊誌に男女の中を暴露していた当の元女性事務官はなんなんでしょうか。
胸糞が悪いです。