バタフライ・エフェクト

GWを利用して大量に映画を借りてきた。
まずは第一弾ということで、ウェブ上でも評判のよかった「バタフライ・エフェクト」。


<あらすじ>
主人公の少年は、日々の生活の中で時々記憶を失うことがあった。
時に重要な局面(人の生死、将来にかかわるトラウマ、など)で記憶が欠落するのだ。
心配した親に連れて行かれた医者には、日記をつけるようにとの指示を受け、少年は指示に従い以降毎日日記をつけることになる。
その後6年間は時折記憶をなくすことがあったが、7年間は一度も記憶欠乏の症状は起きなかった。少年は大学生になっていた。
記憶をなくさなくなって7年目に、日記を読み返してみると過去の局面に戻れるようになる能力があることに気付く。
少年・そして周りの人間の「今」を形作っているのは、過去の局面における少年の行動の選択の結果であったのだ。
過去を自在に行き来する能力を持って、本当に大切なもの、本当に望ましい世界を得るために少年が選択した行動とは・・・?<感想>
カオス理論の「バタフライ・エフェクト

バタフライ効果(バタフライこうか、butterfly effect)とは、カオス力学系において、通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象のことを指す。カオス理論を端的に表現した思考実験のひとつ、あるいは比喩である。
Wikipediaより)

そのタイトルのセンスも抜群なら、ストーリーの面白さも半端ない。
「あの時、ああしていたら?」、「こんな人と友達になっていたら?」
思わず自分の人生を顧みてしまう。

  • 小学校時代、少年野球を続けていたら?
  • ピアノを弾かずにバイオリンを習っていたら?
  • 入学した高校を1ランク下げていたら?
  • 勇気を出して予備校時代に告白していたら?
  • 大学で医学部を選択していたら?

それ以外にも数限りない局面があったことに気付く。そしてそれは今も続いている。
人間は自分自身が選択してきた蓄積の上に成り立っているのだ。自分が選んできたのである。

様々な選択をしてきた中で、最良だと思える行動がラストとなるのだが、少し寂しい。
本当に愛することの示唆を与えてくれているような気もする。