休み明けに

休み明けというのはどうにもいい気分ではない。
壊れていた携帯が直ったとの連絡を受けて、取りに行ってから出社。
1年半しか使っていないにしてはところどころ塗装が禿げて汚かった僕の携帯が磨きあげられていた。
少し恥ずかしい。



ランチ中にチームのメンバーと休み中の出来事などを話す。
1人は地元で中学の同窓会があって出席してきたという。
中学の同窓会なんて行ったことがない。
行っても何の話をすればよいのか分からない。

高校の同級生とは未だに交流があるけど、卒業して2年くらい経ったころには話すほどの昔話は擦り切れてなくなっていた。
ガリ勉高校で思い出したい話なんてそんなにない。



別のメンバーも同窓会に行って来たそうだ。
当時の担任に頭をポカポカ叩かれながら、
「今の生徒にこんなことをすると親から苦情が来る」と苦笑しながら言われたらしい。
時代は変わるものだ。


僕らの時代(ほんの少し前だけど)は、先生に殴られたら親になんて言えなかった。
「先生に殴られるなんて、お前はどんな悪さをしたんだ」って逆に怒られると思っていたし、殴られた事実がかっこ悪い、恥ずかしいと感じていたからだ。

でも今は積極的に親に告げ口をするという。
そしてそれを聞いた親も子どもの言うことを鵜呑みにして学校へ抗議の連絡をするという。
親がおかしくなったのか、先生の権威が下がったのか分からないが、違和感があるのは僕だけか。



中学・高校と優等生だった僕も中学で1回、高校で1回先生に殴られたことがある。
今もなんで殴られたかはよく覚えている。
そして殴られるに相応しい情けない行為をしたと思っている。
僕が先生だったとして、同じことをする生徒を殴れたかというと怪しい。
殴るってのはすごく勇気がいる行為なのではないだろうか。