コンサルティングとは何か
- 作者: 堀紘一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/04/26
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
30年にわたるコンサルティング経験を惜しげもなくさらす、という言葉に躍らされて表紙買いです。
ご存じのとおり、堀氏はボストン・コンサルティング・グループで社長を務めた日本のコンサルティング業界の第一人者です。
大前研一と並んで、コンサルティング業界では知らない人はいないでしょう。
そんな堀氏が
・コンサルティングの歴史
・企業としてのコンサルティングの必要性
・コンサルタントに必要な能力
・コンサルタントの世界
・コンサルティング会社の使い方
・今後のコンサルティング展望
について、非常に分かりやすく語っています。
他にも何冊か読んだことがありますが、堀氏の著作はどれも平易でわかりやすいものが多いです。
しかし、あまりに分かりやすいために示唆を得ることが少ないというのも特徴かもしれません。
本書も楽しみに開きましたが、僕にとってはあまり目新しいことはありませんでした。
最終章の今後のコンサルティング展望のところで、DI(ドリーム・インキュベータ)の取り組みに関する記述があります。
個人的にコンサルティング会社は上場すべきではないと思っています。
顧客と株主との利益相反の可能性があることはするべきではないと思っているからです。
そこが他の戦略コンサルティング会社との一番の違いでしょう。
100%出資会社を作って、上場させるためにコンサルティングするのは投資ファンドです。
もはやコンサルティング会社ではありません。