GW中に読んだ本(残り)
あと2冊ほど読んでましたが、紹介がまだでした。
- 作者: ウォルター・キーチェル三世,藤井清美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/12/21
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 325回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
そもそも経営戦略という言葉自体をBCGのブルース・ヘンダーソンが使い始めたということを知っている人は少ないであろう。
戦略コンサルティング会社に少しでも興味がある人であれば、敵対的に複数パートナーとともに独立してベイン・アンド・カンパニーを立ち上げたビル・ベインの存在は知っているだろうが、
なぜ、ベインを立ち上げたのかについて知っている人はほとんどいまい。
戦略コンサルティング会社は世界でマッキンゼー・BCG・ベインの3強と言われてはいるものの、その実は年間の売上高が4,000億円(!)であるマッキンゼーが圧倒的なトップであり、
BCGやベインは1,000〜1,500億の売上に過ぎないのである。
また、ビル・ベインがエクセレント・カンパニーより生み出されたマッキンゼーの7Sの内容がショボすぎて、聞く度にニヤニヤせずにはいられない、といったコメントを残し、
エクセレント・カンパニーを著したトム・ピーターズやウォーターマンが半ば解雇に近い形でマッキンゼーを追われたことなど、おそらく日の目を見ていない事実は業界人にとっては、非常に興味深い。
冒頭でその実は〜と書いたが、実際はコンサルティング会社の飯のタネのために、経営戦略が発展していると言えるのかもしれない。
本人の意思に関わらず、コンサルティング業界の火付けの役割をブルース・ヘンダーソンが果たしたことは間違いなさそうである。
- 作者: 大鐘良一,小原健右
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/06/17
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (56件) を見る
合格した後も合計4年の訓練が必須であり、その後も打ち上げのタイミングが合わなければ、すぐに宇宙に行けるというわけではない。
また、給与も民間に比べると低く、死のリスクもあることを考えると相当な覚悟で試験に臨まなければならない。
試験は筆記試験、心理テスト、細かい健康診断や精神鑑定などに加え、10日間の密閉空間における監視テストなど、非常に過酷なものである。
最後にはNASAにおいて本場の面接を受け、合否が決まる。
2008年の最終選抜試験に残った者は民間・海上保安庁のパイロット、医師、エンジニア、など出自は様々であった。
いかに過酷な状況であろうと、冷静な対応が求められることは想像通りではあるものの、本書で重点的に描かれている最終選考に残った10名の、宇宙飛行士になろうと思った動機がいまいち伝わらず残念。
逆に言うと動機が伝われさえすれば、すべてが一本の線でつながったように思う。
憧れだけでできないのは、どの仕事も同じ。
お金にも自己実現にもいまいち直接生がない宇宙飛行士をなぜ、目指すのか?
知りたいものである。