ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド

映画化もされたSF小説
シャム双生児として、胴体が結合した状態で生まれたバリーとトム。
バリーの隣には3つ目の頭(目を覚まさないが)が存在する。
2人はロックバンドのボーカルとして一世を風靡し、ローラという素敵な女性に恋をする。
しかし、栄光の時代はそう長くも続かず、最後には・・・。


題材として選ぶのかと、あまりに過激すぎるテーマに卒倒しそうになった。
二人にしかわからないであろう感情の高まりから殴り合いの争いが絶えず、
フォークランドの寂しい情景描写も手伝って何ともやりきれない気持ちになる。

当時周りにいた複数の語り手により、二人の主役のことが描かれるという形式をとっており、
言っていることが人によって異なるところもあり、「告白」なんかはこの作品を参考にしているのでは?
すぐに読めてしまう分量ではあるが、なんだろうこの感情は。

思わずDVDを借りてきてしまった。

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド (河出文庫)

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド (河出文庫)